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自己主張を抑えて落としどころを見出す方法

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自己主張とは、自分の意見や価値観をしっかりと持ち、それを相手に伝えることです。

自己主張ができる人は、自分自身を明確にできているので、自信を持った行動ができます。

また周囲の影響を受けずに、自分を信じて突き進む強さを持っていることが特徴です。

一方で、自分の主張が受け入れられない時は強いストレスを感じることがあります。

相手を尊重することよりも自分が正しいという気持ちが強ければ強いほど、ストレスは強くなります。

そして、そのような自己主張を受け取る相手もまた、主張を押し付けられたとストレスを感じるのです。

円滑なコミュニケーションを実現するためには、自己主張を抑えて双方で納得が得られる落としどころを見出すことが大切です。

本記事では、自己主張の強い人が落としどころを見出すためにできるコミュニケーションの方法を解説いたします。

インタビュアーになり切る

自己主張が強い人は、相手が話している途中でも知らず知らずのうちに口を挟んでしまいがちです。

「いつの間にか自分の話になっていたな」と振り返ることができる人は、まだ相手の話を聞くことはできています。

ただし、あくまでも「聞く」だけであって、しっかりと耳を傾けて「聴く」ことはできていません。

また、中には口を挟んでいることや相手の話を奪ってしまっていることに気づいていない人もいます。

コミュニケーションとは双方向のやり取りがあってこそ成立するものです。

一方的な自己主張ではコミュニケーションは成立しませんので、相手の話を聴くことに慣れる必要があります。

自己主張が強い人は自分の意見や価値観と違うところを探す傾向が強く、自分が正しいと信じているため、矛盾点や反論点を見つけると、ここぞとばかりに自己主張をぶつけます。

素の状態でいくら「相手の話に耳を傾けよう」と意識をしても、自己主張を抑えることは難しいと言えます。

このような場合は、なりきり作戦が有効です。

「相手に対して3つ質問をする」と決めて、インタビュアーになったつもりで話に耳を傾けてみましょう。

なりきり作戦は、うまくいかなくても継続して慣れることが成功の秘訣です。

自分の意見や価値観が強い人ほど、滅多なことで変わることはできません。

しかし2度、3度と取り組むうちに少しずつ話を聴ける時間が長くなってきたり、質問ができるようになります。

相手との共通点を探す

自己主張が強い人は、相手との意見が食い違った時に対立する傾向があります。

どうしても自分の主張を押し通したい気持ちが勝ると、攻撃的な姿勢で相手と向き合ってしまうので、攻撃できることを探してしまいがちです。

いくら攻撃できることをみつけたとしても関係性は深まりません。

壁ができ、どんどん相手との距離が遠ざかってしまいます。

円滑なコミュニケーションをするためには、相手と向き合う時は共通点を探すことが大切です。

まずは、これだけを意識してコミュニケーションを取る習慣を身に付けましょう。

慣れないうちはゲーム感覚で取り組むのも効果的です。

例えば「10分以内に共通点を3つみつける」と決めると、自然と相手のことを知るための質問ができるようになります。

相手に興味を持って耳を傾ければ、必ず何かしらの共通点は見つかるものです。

10人、20人と続けていくと、聴く力も身につきます。

自分と相手の意見を融合する

相手の話を聴くことができるようになってきたら、次のステップとして自分と相手の意見を融合することも考えていきましょう。

意見の融合とは、自分の意見だけに固執せず、相手の意見を踏まえて、新しい自分の意見を組み立てることです。

自分の意見を譲歩することがどうしてもできない場合でも、新たな意見であれば受け入れやすくなります。

一方的に自己主張するのではなく、相手の意見も組み入れた内容を主張するだけでも関係性やコミュニケーションは良好になります。

融合することで更により良い方向に話が展開することも期待できます。

まとめ

自己主張が強い人は、相手の意見や価値観と食い違った場合にストレスを感じやすい傾向があります。

円滑なコミュニケーションを実現するためには、相手の話を聴くことに慣れることが大切です。

具体的には、インタビュアーになり切ること、相手との共通点を探すこと、そして自分と相手の意見を融合することを心がけましょう。

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宮治 有希乃

組織人事コンサルタント
ミスマッチ調整パートナー

1978年1月14日生まれ、北海道札幌市出身。 2007年よりITベンチャー、人材ビジネス業界で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。 2018年10月に寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。 現在は「ミスマッチ調整パートナー」としての活動に注力。主に組織人事・キャリア領域で「HRアセスメント」を活用した組織活性や採用・定着化、人材育成、キャリア支援を中心に事業展開している。

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