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【事例紹介】結婚に向いていなくても円満な夫婦関係を築けた理由

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結婚願望ゼロ。

いわゆるワーカーホリックで、恋愛より仕事。

好意を持ってくださる男性がいても、仕事の都合で会う予定を立てられない。

お断りすることも心苦しくて、面倒で億劫な気持ちが増すばかり。

自分のペースを乱されることが苦手で1人時間がとにかく大好き。

あらゆる占いやカウンセリングで「あなたは結婚に向いていない」と、10回ほど断言された経験あり。

そんな36歳の女性がいました。

10年前の執筆者・宮治 有希乃です。

不向きな結婚を選択した決め手

当時の私は、1人で生きていくことが自分にとって幸せなことだと信じて疑わず、1つの道しか見えていませんでした。

しかし、人生とはいつ何が起きるか分からないと身持って知ることになります。

夫となる男性との出会いをきっかけに「パートナーと生きていく道」ができ、その道を選んで結婚したからです。

結婚の決め手は「パートナーシップ」の一言に尽きます。

結婚に向いていなくても「この人ならパートナーシップを育てていける」と確信できたのです。

確信といっても、当時は根拠となるのは肌感覚だけでしたが、8年の時を超えて、この肌感覚を確かめる診断に出会いました。

その診断とは、HRアセスメントです。

HRアセスメントは、客観的なコミュニケーションの傾向や質、人間関係のつくり方、行動スタイルなどを12尺度で測り、数値・グラフで確認できる診断ツールです。

肌感覚だけに頼ることなく、パートナーシップを育める相手なのかどうか、結婚生活でどんな点に留意したら円満な夫婦関係を築いていけるか確認することができます。

関係構築には相互理解が欠かせませんが、こだわりの強弱や思考の癖などの内面世界は経験則に基づく肌感覚に頼らざるを得ません。

その点、HRアセスメントを活用すると肌感覚の精度を確かめることができます。

もちろん、生年月日から割り出す統計学的な占いで相性も見るのも参考になりますが、コミュニケーションの視点から見る相性も、共に生活をする上では欠かせません。

このことを踏まえ、本記事ではHRアセスメントの診断結果を元に、私が夫と円満な夫婦関係を築けているのか解説します。

夫婦の基本情報

【夫】宮治 理陽

Ryo Miyaji


寄りそうコンサルタントグループ
宮治理陽税理士事務所 / 寄りそう社会保険労務士事務所
税理士 / 社会保険労務士 / パワースポットマイスター / 神社検定1級


動物占い:ペガサス
自由気ままで束縛嫌い

【妻】宮治 有希乃

Yukino Miyaji


寄りそうコンサルタントグループ HR LABO
組織人事コンサルタント / ミスマッチ調整パートナー


動物占い:狼
1人をこよなく愛する変わり者
マイペース

データで見る夫婦の相性

パートナーとの相性を確認するために活用したHRアセスメントは、客観的なコミュニケーションの傾向や質、人間関係のつくり方、行動スタイルなどを12尺度で測り、数値・グラフで確認できる診断ツールです。

集団とは2人以上の集まりなので、パートナーとの相性も確認することができます。

一般的な個性診断テストは「スキル=できるか否か」で判定されるものが多いですが、HRアセスメントは「できるけど好きではない」「言わないけど心の中では思っている」といった表面化しづらい内面部分まで深く分析できることが特徴です。

私たち夫婦は、HRアセスメントの中でも一番ベーシックなHRパーソナル診断を用いました。

診断結果

夫婦の診断結果を確認すると、全体の6割は同じ特性を持っていることが分かりました。

《同じ傾向がある尺度》

 会話性 / 交流性 / 共感性 / 創造性 / 自立性 / 感受性 / 充実性

一方、全く異なる特性なのは「表出性」のみで全体の1割も満たないため、似た傾向がある特性も含めると9割近く特性的共通点があると言えます。

いわゆる「似た者同士」の夫婦です。

また、グラフを見ても円の上部は左が大きく、右が小さいという共通点がありました。

夫婦の相性で見るべきポイント

相性が良い夫婦には大きく2パターンの傾向があります。

1つは、本事例のような似た者同士夫婦。

もう1つは、補い合う夫婦です。

補い合う夫婦は、真逆の特性を持っていますので、グラフの大きさが異なります。

グラフの形が違う場合もありますが、形も大きさも個性なので大小によって良い悪いはありません。

しかし、大小の違いが原因で夫婦関係がギクシャクする場合があり、夫婦関係がうまくいかない要因になっています。

では、どのような点に着目し、どの尺度に確認したらよいでしょうか。

コミュニケーションの量

1つ目は、コミュニケーションの量が分かる「会話性」「交流性」です。

  • 会話性:何気ない会話(日常会話)をする意欲
  • 交流性:他人と交流する意欲

ここで、事例のグラフをもう1度見てみましょう。

会話性と交流性が2人とも低いので、「話す」「関わる」といったコミュニケーションの量が同じと言えます。

もし仮にどちらかの会話性が高ければ、高い人は話すことが好きで、どんどん話しかけますので、低い人は疲れてしまいます。

どちらかの交流性が高ければ、1人で過ごすよりも一緒に過ごすことを好みます。

短期的な付き合いであれば、コミュニケーションの量が違ってもやり過ごすことができますが、夫婦のように生活を共にする関係性では、ズレや違和感に繋がります。

そのズレや違和感は不満や怒りに変わり、夫婦関係に亀裂が生じることも珍しくはありません。

心の繋がり

2つ目は、心の繋がりが持てるかが分かる「共感性」です。

共感性は相手の感情に寄りそえる度合いを表しており、高い方が相手に安心感を与えます。

一方で低い場合は、人間関係に緊張感が走り、相手に冷たい印象を与えがちです。

共感性の高低差がなければ、夫婦に適した心の繋がりを持ちやすいですが、高低差がある場合は、感情が分かり合えず、良好な関係構築ができなくなる場合があります。

人間関係のつくり方

3つ目は、人間関係のつくり方が分かる「自立性」です。

自立性が高ければ高いほど、人間関係が淡白になる傾向があります。

いわゆる1匹狼タイプで、結婚しても自分の世界を優先する場合があり、マイペースです。

逆に低ければ低いほど、仲間意識が強く、人間関係が濃密になる傾向があります。

結婚後は相手に尽くすことに喜びを感じ、自分のことよりも家族を優先します。

自立性の高低差がなければ、互いに居心地が良い距離感で過ごしていけますが、高低差がある場合は、距離感のバランスが取れず、共同生活が難しいと感じる場合があります。

診断結果を踏まえた所感

本記事では、10年間の夫婦関係を振り返って、特に重要だと実感した夫婦の相性で見るべきポイントを3つピックアップしました。

最後に書き添えておきたいのは、夫の「表出性」の低さを理解し、受け入れるまで非常に苦労した経験です。

改めて、私たち夫婦のグラフをご覧ください。

夫は感情表現を表す「表出性」が非常に低く、普段から表情変化が少ない人です。

無表情があたり前。

不機嫌に見えることも少なくありません。

加えて「会話性」の低さが物語る通り、口数も控え目です。

妻である私は「表出性」が高い家族に囲まれて育ってきたので、この無表情に慣れるまで1年以上かかりました。

慣れるコツはよく観察し、小さな表情変化(リアクション)を発見することです。

楽しい時、嬉しい時、機嫌が悪い時。

必ず共通の表情変化が起きるものです。

無表情のままでも小刻みにうなずいていたり、鼻をかくといった癖があったりします。

それを自分なりに勝手に解釈することで無表情に対する抵抗感は和らぎました。

「表出性」の高低差は、夫婦間で亀裂が生じるきっかけになる傾向があります。

パートナーが無表情で悩んでいる方は、じっくり観察してみましょう。

そして感情表現が苦手だと心当たりがある人は、少しずつでもいいので気持ちを相手に伝えることを心がけましょう。

互いに歩み寄ることが円満な夫婦関係を築く土台となっていきます。

HRアセスメントのご案内

寄りそうコンサルタントグループ HR LABOでは、個人向けにHRアセスメントを活用したセッションを行っています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 家族やパートナーとうまくコミュニケーションが取れず、ストレスが溜まっている
  • 大変な状況なのに断ることができず、仕事が溢れている
  • 自分ばかりが損している気がする
  • 正しいことをしているつもりなのに人が離れてしまう
  • 相手の顔色を気にして本音が言えない
  • 頑張っているつもりなのに思うような人生を送れていない
  • 話を聞いて欲しい気持ちはあるけれど、身近な人には話しづらい
  • そもそも自分ってどんな人なんだろう?自分の‟トリセツ”が欲しい

ひとつでも当てはまることがありましたら、ぜひHRアセスメントでお悩みの本質的な原因をひも解いていきましょう。

パートナーとのカップル診断もお受けしています。

詳しくは個人向けサービスページをご確認くださいませ。


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プロフィール写真

宮治 有希乃

組織人事コンサルタント
ミスマッチ調整パートナー

1978年1月14日生まれ、北海道札幌市出身。 2007年よりITベンチャー、人材ビジネス業界で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。 2018年10月に寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。 現在は「ミスマッチ調整パートナー」としての活動に注力。主に組織人事・キャリア領域で「HRアセスメント」を活用した組織活性や採用・定着化、人材育成、キャリア支援を中心に事業展開している。

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宮治 有希乃 組織人事コンサルタント
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